Core i7 4770(Haswell)とH87-PROでPCを組む

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昨年10月から円安の影響で大幅にPCパーツ価格が値上がりし、IvyかHaswellか悩んでいるうちに買い時を逃しちゃってたけど、マザボがC2ステッピングに移行してきたこと、USB3.0問題がWindows8環境の特定条件下でしか発生しないことが判明したのでようやく安心してパーツの購入に踏み切ることができました。

2014年度のDDR4展開や2015年登場予定の新CPU「Skylake」など、今後はHaswell世代に比べて大きな魅力を持つ製品が続々登場する予定なので、待った方が幸せになれることは承知の上なんだけど、もはや性能と我慢の限界に。。
それにしてもメモリの価格過剰高騰は自作erには痛すぎる。  

組換え後のPC構成

O S Windows7 Ultimate 32bit
C P U INTEL Core i7 4770
M / B ASUS H87-PRO
S S D INTEL X25-V [40GB]
H D D Hitachi HDT725032VLA360 [360GB]
 WesternDigital WD20EARS [2TB]
 SEAGATE ST2000DM001 [2TB SATA600 7200]
メ モ リ CFD W3U1600HQ-4G [DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組] 
グ ラ ボ 内蔵GPU Intel HD Graphics 4600
Audio I/F Creative Sound Blaster X-Fi XtremeGamer
ケ ー ス ANTEC Nine Hundred
電 源 Abee AS Power Silentist S-550EB
光学ドライブ Pioneer BDR-207DBK
ディスプレイ 三菱電機 Diamondcrysta WIDE RDT232WX(BK)

今回変更したのはCPUとマザボとメモリ。(青色箇所)
本格的なRAW現像・動画編集も想定して新たに2TBのHDDも追加しました。
既存のWD製HDDの低速病には痛い目を見ているので、迷わず高速なSEAGATE製HDDをチョイス。

ちなみにベンチマーク結果は以下。SATAの違いこそあるけど、想定通りSEAGATEの方が高速な結果に。

また、電源は従来からの流用でHaswell対応ではありませんが、マザボ設定でC6・C7ステートを無効にすることで不具合が出ないよう対応。

ステート設定

ちなみにこのマザボには、UEFIと呼ばれるGUIスタイルの次世代BIOSが採用され、従来のBIOSに比べると非常に見やすいです。ただし、CPUもメモリもオーバークロックする予定は全くないのでそんな画面を見る機会もPCセットアップ時とBIOS更新するときぐらいだろうか。。

一応、メモリもXMP対応しているので、マザボに準備されているプリセットをワンクリックするだけでオーバークロック可能らしい。
なんとお手軽な・・・そしてヒートシンクの光沢がカッコイイ。

CFD W3U1600HQ-4G.jpg

それから省電力の観点でグラボは取り外し、ひとまず内蔵GPUで運用してみることに。基本的に前述した用途で使用するマシンなので現状に不満はありません。

組み立て後.jpg

使用してみた感想

GUI操作

従来からOSをSSDに乗せていたためか、Windows操作をする上では体感速度のアップは見られない。と言うより、従来からGUI操作はサクサクだったので人間が操作する範囲ではもう上限に達しているとも言えるかな。

RAW現像

RAW現像に関しては、普段使用しているLightroom4を動かしてみると明らかに動作は機敏になってました。以前はSSDでなくHDDにインストールしていたのもあるだろうが、CPUを交換したメリットは大きいようです。
ただし、OSが32bit版であるため、メモリを8GB積んでいるもののWindowsが認識してくれているのは2.85GB。(もう少し頑張れよ…)
ちなみにBIOSを最新にしたら3.13GB認識するようになりました。

それでも変更前後の写真を眺めながら5枚ほどサクサク編集していくと、早々にメモリ不足に陥ってズームしても倍率が定まらない状態に。ソフトを再起動すれば再びサクサク動くので、完全にメモリ不足が原因。(キャッシュにRamDiskを2GB当てても効果なし)

動画エンコード

動画のエンコードについては、最も効果を実感できる内容でした。Handbrake使用時、VBR3Mbpsの2passで2時間強掛かっていた動画圧縮が同一条件で約1時間ほど。フィルタを一切使用しなければ30分で終了しました。その間、CPU使用率が100%になろうとバックグラウンド操作は軽快。
ただし、冬場であってもCPU温度は70℃前後と少々熱い模様。CPUクーラーを別途用意した方が寿命は延びるかもしれない…。

今後の改善点

マザボがSATA3対応であるにも関わらずSSDはSATA2なので速度的には理論上1/2になってしまっています。ただし、現状で十分サクサク動いているので容量的な問題や故障がない限りはこのまま運用する予定。

マシン変更前後でのSSDベンチマークは以下のとおり。

また、PCケースのNineHundredは販売開始以来8年経過と骨董品とも言える代物なので、当然USB3.0スロットは無し。USB3.0とUHS-I対応のSDHCにフロントアクセスできるようAKASAのAK-ICR-14を購入しました。

akasa カードリーダー AK-ICR-14.jpgマシン外観.jpg

以下はSiliconPower32GBでのベンチマーク結果。
安物で不安定なUSB3.0メモリなのであまり信憑性はないがUSB3.0接続に対応することでこれだけの速度差が出ました。
※4K QD32では毎回謎のPCフリーズが発生するため未測定

ようやく使用環境が整ったので、より高速なUSB3.0メモリとUHS-I対応のSDHCカードの購入も検討したいところです。

 

最大の問題点はOSが32bit版なので、メモリの認識が最大4GBまでになってしまうこと。Lightroom4を使用する時以外は全く不自由はないけど…。ハッキリ言ってメモリ不足で固まるとは想定外でした。64bit対応のソフトも増えてきたことだし、Windows7x64のDSP版を視野に入れるしかないかなぁ。

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