8日目 バチカン市国とローマを観光

ヨーロッパ旅行記
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この日は急ぐほどの予定はなく、のんびりと起床。
この旅で一番よく寝た日だったろう。8時ごろにホテルの朝食を食べに行く。
やはり、パンとハム・チーズ・サラミが主食のバイキングがメジャーのようだ。
働いているおばちゃん達は全く気にする様子もなくガチャガチャと皿を運んだりしていたため、あまり居心地はよくなく、食事を終えるとすぐに部屋に戻った。

カプライスホテル 室内

外に出る準備が整うと、3人はバチカン市国に向かうためにメトロの駅へ向かった。イタリアではさすがに駅に自動改札機があったため、無難に1日券(€4)を購入。いや、決して無賃乗車を狙っていたわけではない。笑

改札に向かうため、その場を動こうとしたそのとき、近くにいた女性がお金を渡してきて切符を買ってくれと言ってきた。
ん??さっき自分で金入れて買おうとしてましたよね?とツッコミたかったが、1区間券が欲しいというのでお金を入れて渡した。
この人はイタリア人じゃなかったんだろうか?
というか、券売機は多言語表示に対応してるんだけど・・・。

 

ともあれ無事にバチカン市国に到着した。
が、全く予想もしていなかった光景に出くわすことに。
バチカン宮殿の入口から何百メートルあるのか、もはや入口がどこなのかも分からないほどに人の列ができていた。
その光景はまるで市民全員がデモ行進でもしているかのようだった。
シーズンオフでもこれほどまでに人気があるスポットとは、、
と感銘を受けつつ、それでも意外にスムーズに人の波が流れていくため、1時間ほど冷たい風にさらされると、無事にバチカン宮殿の入口に辿り着くことができた。

バチカン宮殿 入口

宮殿内はどこも実にキレイな内装で、かの有名な『最後の審判』に圧倒されつつ巡回していると、2時間弱は経過していただろう。

バチカン市国2

バチカン市国3

最後の審判

宮殿を出るころにはちょうど昼時だったためレストランの捜索にあたることに。
宮殿出口から1本入った通りに行くと、明らかに表通りとは人口密度が違っていた。
んん、、ここでも卒業旅行っぽい日本人の団体が6人ぐらいで食事をしている。
できれば日本人を避けたいところではあるが、みな空腹で元気がなくなっていたため、同じレストランで昼食をとることにした。

ここではトマトベースでちょっと辛いペンネ、つまりはアラビアータを食べた。
向こうの団体のテーブルでは気前のいいおばちゃんがケーキをサービスしていたが、こちらのテーブルの担当はマリオだったので気が利かずサービス無しでガッカリ。それでもぼったくる気は全くなさそうで非常に良心的な店だった。

 

食後を終えるとメトロの駅へ行き、前日に拝めなかったカラカラ大浴場へ再度向かった。入口らしきところに入ってみると、「大浴場は向こうだ」と警備員に言われる。なんと、昨日見たのは陸上競技場の営業案内だったのか・・・。
というわけで、気を取り直して10分ほど歩いてようやく到着。
と思ったら今度は本当に閉まってる!? …営業時間は14時まで Σ(゚д゚lll)

カラカラ大浴場

この精神的ダメージは大きい。
カラカラ大浴場への未練を払拭するため、ホテルまで歩いて帰ることにした。
その途中、野原があって気持ちよさそうに寝転んでいる人がちらほらいたので10分ほど同じように横たわって疲れをとる。
実はここでビールを飲もうと前日に話していたのだが、イタリアではスーパーが見当たらない!!
水を容易に入手できないのはかなり致命的だ。
駅にあった自販機に€2入れてみるものの、当たり前のように吸い込んでくれた。駅員に文句を言っても「私は分かりませ~ん」で終わってしまう始末。
故障と分かっていても張り紙をするわけでもなく、ここの人たちは臨時収入に
してしまうんだろう。

 

結局、スーパーを探しながら歩いているとホテルに到着してしまったため、フロントで聞くことに。
すると、近場に唯一GSというスーパーがあることを教えてくれた。
スーパーに潜入してみると、ここでまた新たな驚きが。
お菓子系以外は安い!!
イタリアと言えばパスタ。日本で売っている1袋で大体100円、ワインボトル1本で300円、ステーキ用の肉も300円、粉チーズ500円、水は街中だと€2だが€1しなかったりと・・・。
当時の対ユーロでこの値段ということはかなり安い。

なるほど、現地人がこの物価の高さの中、この仕事のなまけっぷりでどうやって
生活しているのか疑問だったが、原価はやはり安く、しっかりマージン乗っけて
観光地価格で商売してるから仕事時間が短くても十分生活できるのか、と悟った瞬間だった。ちなみにこの店では水・チョコ・粉チーズ・カクテル・つまみを購入して帰った。

それにしてもイタリアの街中ではやたらマーチが走っている。
当時、管理人もマーチに乗っていたため、この点だけはイタリオンとの共通点だった。

 

ホテルに戻ると夕方になっていた。
ここで買い込んだカクテルとつまみに行くと夕食に響くということで少し早めに食事へ。
街を歩いていると、すごく雰囲気のいい場所があったため迷わず入店した。
ここではラウール(元スペイン代表)とウェズレイ(元名古屋クランパス)が
ウェイターをしていた。
当然本人ではないがイメージとして・・・。
この旅での夕食はこの時が最後であったため、最後は豪勢に3000円コースで
カルボナーラとビーフステーキを注文した。

イタリアで唯一頼んだカルボナーラ、馴染みのあるリングイネを期待していたのだが、残念ながら昼と同様にペンネだった・・・。
ソースは美味しかったが、何だか本場でペンネだけというのが不完全燃焼。
ステーキはお世辞にもうまいとは言えないが、ワイルドに肉を食べたなという感想。
この店で大当たりだったのが赤ワイン。
予想を反して渋みは少なく、肉の邪魔をせずほのかな甘みがあってかなり気に入った。これならボトルで頼んでも良かったなと少々後悔。

最後はラウールに遊ばれた。
チェックをしたにも関わらず別のテーブルに順番を抜かされ、さらには20分近く放置されてようやく脱出。
今となってはすぐに催促しそうなものだが、当時はまだ若かったってことで、、

 

ホテルに戻ると、300円だけあって店ほどの質ではないが、ぼちぼちのワインと
カクテルを飲み直し、テレビを見ていたら眠りについてしまっていた。
そう、この後事件が起こるとも知らずに・・・。

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