ヨーロッパ旅行記 エピローグ

ヨーロッパ旅行記
ヨーロッパ旅行記
この記事は約5分で読めます。

日本へ帰国するため、ローマのfiumicino空港を出発した我々は、行きと同様にトランジット地点となるクアラルンプールへ向かっていた。11時間のフライトは想像を絶するものだったが、何事もなく飛行機はほぼ定刻通り6:15にKL空港に到着。

もう少しで日本だ!と言いたいところだったが、次のフライト時刻はあと少しで日付が変わろうかという23:50。優に1日過ごせるだけの待機時間があったため、睡眠こそまともにとっていなかったが、一時入国許可を得てマレーシアの観光を開始することにした。

 

空港内は行きの待機時間でほぼ見尽くしてしまったため、書店でボロボロになったマレーシアマップを入手するとすぐさま税関を抜けて異国の地へ足を踏み込む。

…む、蒸し暑い!

空港内でさえ蒸し暑いと思っていたが、外に出てみるとありえないほどの湿度と日差しに襲われることになった。(推定 気温34℃ 湿度85%)
こんなことなら空港でおとなしくしていれば…と一瞬脳裏を過ぎったが、さすがに1日を潰すほどすることもないので観念することに。

 

空港から市内へは、当時開通したばかりの直通電車で1時間ほど移動。
空港では手持ちで残っていた€35を全てRM(マレーシア通貨)に両替したが、この電車の往復チケットだけで半分にあたる2600円を費やしてしまった。
残りの所持金で1日生活できるんだろうか…。

そんな不安を抱えつつ、市内で一際目を引いていたペトロナスツインタワーに10時頃に到着。ここには無料展望台があり、2つのタワーの間にあるブリッジからマレーシア市街の景色を一望できるとのこと。

ペトラノスツインタワー

ところがいざタワーの麓に行ってみると、外国人客が溢れ返っているではないか!案の定、整理券をもらって見てみると、次回の入場は14:30から…。
さすがにそこまで待っていられないということで、次なる目的地のKLタワーに向かうことにした。

 

しかしこれがまた曲者なタワー。歩いてみると、タワーが近くに見えているにも関わらず一向に近づける様子がない。どうやら遠回りして1周しなければならないらしく、途中にもいくつかトラップが仕掛けられていた。

海老とKLタワー

ようやく到着かと思えば、最後は厳しい坂と階段が立ちはだかる。
さすがにこの気温と湿度で黒タートルネックの分厚いセーター着用は我慢の限度を越え、タワーの入口までは下着のシャツ1枚でなんとか上りきった。
おそらくあの状況下では、下着シャツ1枚でいるよりも分厚いタートルネックセーターを着て歩いてる方がキチガイと思われたに違いない(笑)

KLタワーを見上げるKLタワーからの眺望

入口に到着し、チケット(20RM=660円)を購入してエレベーターで上に昇っていくと、多少なりとも冷房がかかっていて、安全そうな水も売っていたので救われる思いだった。
ここでは音声ガイドに従って展望台を1周。
大きな公園や競技場が印象的で、想像以上に近代都市になっているのに驚いた。

 

あまりの外気の暑さに我慢できなくなったため観光はここまでにしたが、友人Aがどうしても中華街に行きたいというので途中で別れることに。
自分は友人Wと空港へ戻り、今となっては懐かしいバーガーキングで昼食にした。この時に食べたDoubleWhooperが美味かった!
セットで頼んでも14RM(500円ちょっと)とお値打ちな価格、、

そしてここで1つのカルチャーショックが。
周囲を見渡してみたところ、使用された形跡のあるテーブルには散乱した包み紙がトレイごと置き去りにされている。
どうやらここでは食後に自分で片付けをしないらしい…。

とその時、食事を終えた1人の男性がゴミ捨て真っ最中の兄ちゃんにゴミを渡している。店員の彼はかなり嬉しそうな表情を見せていた。
それほどまでに喜んでくれるのであれば、こちらとしてもゴミを置き去りにして去るわけにはいかない。(日本であれば当たり前のことだが…)
残念ながら、我々がゴミを捨てるときにはちょうど持ち場を離れていたために彼の様子を伺うことはできなかったが、こちらとしても何だか清々しい思いで店を後にすることができた。

 

昼食を終えると、あとはひたすらフライト待ちの態勢に。
いくら観光したとはいえ、午前中で切り上げてしまったがゆえに残りの10時間は長かった、、
ブロードバンドのブの字も見えないネットと我慢比べのにらめっこをしたり、リクライニングで横になってみたり、空港内をぶらぶら散歩してみたり。
そうこうしていると、いつしか中華を満喫した友人Aが帰還してきた。

夕食の時間、個人的には再びバーガーキングでも良かったのだが、相談のうえ”麺”というラーメン屋になった。
甘いスープ麺というのはこの時初めて食べたが、うーん・・・
残念ながら美味くはない。

 

さらに待つこと数時間、ようやく23:50の飛行機に搭乗することに。
飛行機さえ離陸してしまえばこちらのもので、いつものように白ワイン攻めで機内での時間を過ごす。が、さすがに体のリズムが乱れていたのか、お酒の力を借りてもまともに眠ることはできず、気づけば定刻よりも早く7:05にセントレアに到着していた。

朦朧とした意識のまま荷物を引き上げ、あと少しで自宅に帰ってぐっすり寝れる…と思ったのも束の間、今度はバスが1時間に1本しか来ない…。
再び来た道を戻り、空港内にあるデリカフェで時間を潰すことに。
寝不足と疲労でさすがに食欲は無かったが、ホットドックとバニラフラペチーノを注文。これが何気に美味くておかげで目が覚めた。
やはり日本のものは失敗がなく美味い。。

その後、高速バスに乗って一同は藤が丘駅へ。
そこから友人Aに自宅へ送ってもらい、不眠の長い旅路を経てようやく我が家に到着。シャワーを浴びると、そのまま時差ボケを回復する旅に出掛けたのであった。

 

以上で一連のヨーロッパ旅行記は終了です。
長い旅の記録になりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

正確には分かりませんが、この旅行で総費用が15万弱+航空券9万くらい。
と言っても移動コストが大半を占めているので、一国滞在であれば20万もあれば1ヶ月ぐらいは軽く生活できるかなという印象でした。

10年後にまた3人で旅をしよう、という当時の目標が達成できるのであれば、そのときは改めて旅の記録をブログに記したいと思います。

コメント

SAWALabの更新をチェック

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
更新情報はこちらから