前日は何だかんだで1時就寝となりましたが、寝床に慣れず6時前に起床し、寝不足のまま皆が起きるのを待って7:30には備瀬のフクギ並木に散歩に行ってみることにしました。
備瀬のフクギ並木
車で10分もかからないほどで備瀬地区に到着すると、駐車場で待ち構えていたのは人でも水牛でもなく猫。
フクギ並木を歩いてみても、犬を連れて散歩している地元の人が一人いた程度で実に閑散とした雰囲気。もともと風情を味わうために早朝を狙って訪問してみたんだけど、ここまで誰もいないと逆に少し寂しい気も…。
それでも朝の空気が心地良く、通りを一つ抜ければ海岸沿いを歩くこともできるので、普段ではできない体験に睡眠不足でも来た甲斐があったかなと。
怪しいオジー登場
海岸沿いをしばらく歩いていると、いかにも地元なオジーが背後から声を掛けてきました。朝から泡盛臭を漂わす怪しいオジーは人と話すのが好きなのか、単に酔っ払いなのか、自称プロカメラマンと名乗ると手に持っていた私のカメラを奪い取り、浜辺に誘導して何枚か写真を撮ってくれました。
立ち位置を細かく指定され、構えからシャッター押下まで、まるで酔拳を扱うかの如くかなりのスピードでちゃきちゃき撮ってくれましたが、その仕上がりはご想像にお任せしましょう。。
それでも地元の景色が美しく見えるポイントは押さえているらしく、水中カメラマンをしているというのはあながちウソではなさそう。水中カメラマンの他にもモズク採りや養殖などシーズンによって色々と仕事をやりくりしているそうで、写真を撮って満足げな表情とは裏腹に、ここでの生活は大変だと愚痴をこぼしながら自転車で走り去っていきました。
海に浮かぶ伊江島をぼんやりと眺めながら、前日道の駅許田に滑り込んで買ったパンをかじり終えると、続いて備瀬から車で3分ほどに位置するエメラルドビーチへと向かいました。
エメラルドビーチ
エメラルドビーチは人工ビーチではありますが、しっかりした作りの駐車場・トイレ・シャワールームが無料完備されているのが嬉しいところ。水深は最も深いところでも176cmの身長で顔が浸からない程度で、波も静かなので初めて子供を海に連れて行く場所としてはちょうど良かったように思います。
それでも子供は波打ち際の波の音が怖かったらしく、抱っこして水深の深いところへ連れて行くと、緊張と楽しさ半々という具合でした。海よりむしろ砂遊びが気に入ったようでしたが、砂もキレイなので安心して遊ばせることができます。
目の前にそびえ立つホテルオリオンモトブリゾート&スパから丸見えなのが少し落ち着かないものの、早い時間に訪れてビーチをほぼ独占してのんびり遊べたのは良かったかな。
山原そば
チェックアウトのために宿へ戻ると、その足で昼食へ。
この日向かったのはソーキそばの有名な山原そばという沖縄そば屋。通常は麺がなくなり次第終了の店が多いですが、こちらは肉がなくなり次第終了!!
価格もソーキそばといえば700円ぐらいなイメージですが、山原そばのソーキそばは1杯900円とかなり強気な価格設定です。
11:30に店に到着すると既に店内は一杯で、軒先に座って待機することに。ほどなくして店内に入ると、味噌とも錯覚しそうな濃厚な香りが漂っていました。
ソーキそばをいただいてみると、店内の香りに反して出汁は澄んだスープで繊細な味ですが、それでも魚貝ダシが効いていて線はしっかりめ。ソーキは脂身が少なくいわゆるトロトロ系ではないものの、しっかり煮込まれていて味も染みており、肉を食らっていると実感できるほど食べ応え十分。
麺も香り高く、何とも表現しづらいところですが、麺・肉のゆで汁?のような深みのある味わいがスープにも行き渡っていてクセになります。前日のすーまぬめぇと比べると山原そばは男らしくワイルドな印象。ボリュームもあり実に旨い!!
店を出ても続々と車がやってきて、地元客にも観光客にも人気は絶えないようでした。
古宇利島
食事を終えると、本部半島を反時計回りに走って古宇利島へと向かいました。
古宇利島の魅力はやはり島に架かる橋の長さと海の青さで、島の手前から眺めるも良し、橋の上から眺めるも良し。沖縄に来たなーと強く感じられるスポットのひとつです。
前回訪れた時には存在しなかった古宇利島オーシャンタワーも建造されていて、展望台の上から見る景色が絶景なのは行かずとも推測できます。が、今回はそこまで時間がなかったので、ビーチ周辺をふらふらと散策して退散することにしました。
新垣ぜんざい屋
その後は来た道を戻るように40分ほど走り、新垣ぜんざい屋へ。
この素朴な店構えが逆に潜在能力の高さを証明しているような気さえします。周辺には沖縄そば屋で知名度№1と言えるきしもと食堂があるため、駐車スペースの争奪戦が展開されること必至!
店内には食券機が用意されてますが、メニューはただ1つ。
沖縄ぜんざい250円のみ!安い!!
ただの氷と思って一口食べてみると、これが思わぬ美味さ。ふっくら炊かれた大ぶりの金時豆の甘さが良い塩梅に真っ白な氷に馴染んでくれる。沖縄ぜんざい侮るなかれ!
店内に流れる心地よい風とカキ氷にしばし身も心も癒され、続いてこの日の最終目的地である美ら海水族館へと向かいました。
美ら海水族館
オキちゃん劇場
まずは海洋博公園でマナティやカメを眺めつつ時間調整し、オキちゃん劇場ことイルカショーへ。
20年以上ショーを演じ続けているオキちゃんとその仲間達は、気の毒と思えるほど狭い水槽を縦横無尽に駆け回っていました。しかしその技のクオリティは名古屋港水族館のイルカたちとは格が違い、バク転しながら空中のボールを蹴る大きなイルカの迫力には鳥肌すら立つほどでした。
ジンベエザメの巨大水槽
その後、水族館に入場しましたが、水族館内での見所はやはりジンベエザメが3頭泳いでいる巨大水槽でしょう。いつになっても人の波が収まることはありませんでした。
サメ博士の部屋
意外に面白かったのは巨大水槽の近くにあるサメ博士の部屋。オオメジロザメやイタチザメなどの危険なサメたちを水槽越しに眺めることができます。ツートンカラーで仲良く泳いでる姿が印象的でしたが、凶暴なサメゆえに間近で見る鋭い歯はお見事!
サンゴの海ほか
その他にもサンゴの海を再現した水槽や光の注ぐ水槽に浮かぶフグなど。
チンアナゴ
今や水族館では定番化したチンアナゴはサメにも負けず大行列になっていました。コイツは暗いわ微動してるわで、背後から人のプレッシャーを受けつつピントを急いで合わせるので毎度難しい…。今回は教訓を活かしてMFで狙ったのでまだマシな方でしょうか。
おわりに
この日は備瀬のフクギ並木の散策に始まり、ビーチで遊んで食べたいものを食べて美ら海水族館を満喫と、やや時間の足りない部分もありましたが、小さい子供を連れても十分に本部半島を遊び尽くすことができるコースでした!
美ら海水族館は決して内容が充実してるとは言いがたいけど、総合的に見ると無料スペースである海洋博公園のプラス要素が大きいので、結果として充実していたように思います。
本部半島で遊ぶコースを決め兼ねてる方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
コメント
沖縄第2弾おつかれ!
確かにあの辺はネコが野放図に繁殖してたけど、
こいつはシャムっぽくて無駄にオーラがありますな。。
怪しげな泡盛オジィもだがいかにも本部っぽい感じで、
どれも懐かしいの一言。
それに山原そばはやたらと綺麗に撮れてるねw
メニューに使わせてあげてほしいくらいだが、
うまそうだしキッズも食べれたかな?
それに口直しの新垣のぜんざいも気になるところ。
沖縄ぜんざいって前まであんまり知らなかったけど、
ひがし食堂ってとこのもうまかったしもはや名物の一角だねぇ。
しかしどの写真見ても雲一つなく絶好の天気だったみたいで、
意外と延期になったのも悪くなかったかもしれんなあ。
美ら海水族館は知名度の割りには意外と見終わるの早いのは確か。
とりあえずフグの神々しさがなんともいえんw
綺麗に周遊ルートになってるようで、ボリューム満点の一日でしたな。
名護の辺はUSJができるとかで様変わりしちゃいそうだが、
その前にまた行きたくなってきた!!
備瀬あたりは古来からの沖縄の生活が残ってるような雰囲気が漂ってましたな。
ネコたちにとっても過ごしやすい環境になってるのは違いない。
山原そばは光の角度とレンズ距離が良かったんでしょうなぁ。
子供は残念ながら遊び疲れて終始眠ってたが、このソーキそばは本当に美味かった。
写真も良く撮れたんで尚更食べたくなってしまうわ。。
個人的に甘党ではないんで正直沖縄ぜんざいは家族サービス的位置づけだったんだが
意外にはまってしまった。
確かに甘さは強烈だったけどこれほど美味い豆を食べたのは初めて!
こうなると他の店との違いも気になってきますなぁ~。
とまぁ、海で浮いてるのもかなり気持ちよかったが、結局最後まで気になるのは
沖縄グルメっていう(^▽^;)
名護にUSJができると本部への観光客流入も増えそうですな。
一気に開発が進んでしまいそうだが、ここは自然保護を第一にして欲しいところ。
地域の独自性が失われていくのは死活問題だ!