ヨーロッパ旅行3日目。
この日は前夜の話し合いの末、早くも訪問国の追加と帰国日程の延長が生じたため、Openチケットの変更手続きに一日振り回されることになる。
チケットの変更をするには航空事務局へFAXを送る必要があるため、観光しつつFAXが使える場所を探す旅となった。
ともあれ、まずは朝食だ。
幸いGeorge’s Houseから坂を下れば1分のところにマックがあったので、朝マックを利用することに。マクドナルドとはいえ国によってその規格はまちまちで、ここのマックはなんとスーパー2階建てぐらいの見事な造りになっていた。
朝食後、我々の命の水が切れてしまったので買い出しに向かう。
余談だが、海外で安い水を買うと大抵は炭酸水(ミットガス)だったりする。
全く喉の渇きが潤わず苦しい思いをした…この頃からそんな教訓も生かしてガス抜きの水(オーネガス)を探して買うようになった。
ここらではTESCOというスーパーが大きく、出入口にはしっかり警備員が配備されていた。規模的にはスーパーというよりはデパートと言ってもいいぐらい。
犬ではないが、見知らぬ街では3人の土地勘を共有するためのマーキングが必要なため、我々はこの建物を「テスコの部屋」と命名し、その後は街の基準地として大活躍。忘れられない存在になった。
朝食を終えてから一旦George’s Houseに戻り、改めて観光を開始。
初めに立ち寄ったのはドヴォルザーク博物館。
外見の壁はピンク色で可愛らしく、こじんまりとした2階建ての博物館となっている。外観に反して、ギョロッとした目にヒゲ面のいかにもドヴォルザーク意識な管理人に写真は撮るなと怒られながらも、理解していないフリをしてちゃっかしドヴォルザーク本人が使っていたデスクとピアノを撮ってきました…。
その後はまるで豊橋の街を彷彿とさせるトラム(路面電車)に乗車してプラハ城近くのマロストランスカー駅へ。
FAXと言ってもコンビニのようなものはなく、どこに頼めばいいのかも分からないため、その足でひとまずプラハの日本大使館を訪れた。
だが、頼みの綱であった日本大使館ではFAXを受け付けてくれず、しばらく待った末、かろうじてコピーを1枚だけ取ってくれた。
大使館にいる現地人曰く、「郵便局に行けばFAXしてくれるんじゃないか」と。
英語での問答の末、大使館を出る間際になってようやく日本人が現れて「大丈夫でしたか?」と。
いや…あんた今さら出てきても遅いし、もう用無いっす。
続いて我々はプラハ城へ向かった。
プラハ城内、厳密に言えば聖ヴィート大聖堂の大きなステンドグラスは圧巻だったが、個人的には高台からプラハの街並みを眼下に一望する景色も一興だった。
旧王宮~聖ヴィート大聖堂~黄金小道~監獄と順番に回って2時間以上経っただろうか。お腹も空いてきたので、トラム乗り場であるナメスティ広場に戻って、通り沿いにある店で昼食をとることにした。
ここではアラビアータのような少し辛みのあるトマトベースのパスタを注文。
オリーブオイルをたくさんかけるとトマトの酸味がまろやかになって旨かった。
昼食をそそくさと終え、我々は再びFAXを求めて小さな郵便局へと向かった。
すると、「ここではFAXは受け付けていない。トラムでシアターの向かいにあるコピー屋に行けばやってくれるんじゃないか」とのこと。
その言葉を信じてコピー屋に行ってみると、また新たな名言が飛び出すことに。
「ダメ FAX!!」と笑顔のお姉さん。。
うぅー、これはその場にいた人間にしか分からない絶妙な間合いとその爽やかな笑顔に反してバッサリとした厳しい一言のギャップ。。。
なかなか目的が達成できず苛立ちを覚えそうな状況だったが、あまりの即答ぶりとクリアな日本語が面白すぎた。
だが、ようやく有用な情報を入手。
中央郵便局に行けばFAXしてくれるとのことだったので、残り2枚の航空券のコピーをして店を後にする。しばらく歩いて中央郵便局に到着すると、受付を済ませて30分ほどですんなりとFAXを送信してくれた。
よし、これでようやく気兼ねなく市内観光できるぞ!と思ったころには既に時計は15時を回っていた。。
さすがに歩き回って疲れ果てていたため、ガイドブックでチェックしておいた市民会館のカフェへ向かった。店内は驚くほど広く、ここでは生演奏を聴きながらお茶を楽しむことができ、優雅なひと時を味わえた。
併せて隣接する火薬塔を見学しようかと目論んでいたが、3月は休業中であった。
一休みして英気も養えたので、プラハで一番賑わう旧市街広場へ向かうことに。が、旧市庁舎に到着するもすでに営業時間終了で登ることはできなかった。
FAXのために時間を食い過ぎてしまったか…。
ここはまた機会があれば登ってみよう。
その後、ティーン教会でイエス様を拝み、なんだかこの広場の雰囲気がとても気に入ったので広場にある露店でティーン教会の絵を購入した。
絵画風ではあるが、ただのプリントだろう。。まぁ旅の記念ということで♪
この頃には程よく夕暮れ時になっていたので、散歩がてら夜景撮影ポイントであるカレル橋へ向かった。
プラハはなんと言っても夜景がキレイな街。
ショッピングを済ませて夜になってから再びカレル橋に立ち寄ってみると、橋から見るプラハ城のライトアップは今回の旅で一番の絶景だった!
オレンジ色の光がプラハの街を柔らかく包み込み、冬の寒い夜でも心を温かい気持ちにさせてくれる。いつかまたプラハの街には訪れたい。
それにしても当時のカメラには手ブレ補正もなく夜景撮影が厳しすぎた…
このころには地下鉄・トラムの利用はお手の物になり、無賃乗車が当たり前になっていただろうか。。汗
一旦トラムでGeorge’s Houseに戻り、出直して帰り際に見た雰囲気のいい店で夕食をとることにした。そこはイタリアンレストランだったが、あまりの空腹に迷わずステーキを注文。
皆一日の歩き疲れからかビールも程よく回り、異国の地で2人の将来や恋愛話について2時間ほどマッタリ会話を楽しんだ。
2人が独立するつもりだと知ったのもこの時だったなぁ。
食後はGeorge’s Houseに戻り、今日も充実した一日を過ごしたな~と感慨にふけりながらシャワーを浴びると、いつものパターンでベッドで熟睡。
George’s Houseはシャワーがヌルイのだけが難点か、、
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